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ポリクローナル抗体作製全般に関する質問
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ペプチド抗体作製に関する質問
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タンパク質抗原による抗原作製に関する質問
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質問に対する答え(ポリクローナル抗体作製全般) |
Q : 抗体作製のスケジュールについては教えてもらえますか? |
A . |
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免疫及び採血のスケジュールについては、免疫回数に応じて免疫開始時に設定し、その内容を「抗体作製計画表」に記載してFAXでお知らせしております。なお、全採血は、基本的にはスケジュール通りとなりますが、事前に御依頼者と協議を行い、最終的な日程を決定しております。 |
Q . 免疫途中における力価のチェックはどうするのですか? |
A . |
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6回免疫のコースの場合、免疫前、免疫後7週目、免疫後9週目にそれぞれ試採血を2羽のウサギそれぞれに対して行い、血清約1mlを御依頼者にお送りしております。この血清をテストして頂ければ、各採血段階における力価の上昇度合いが分かります。また、合成ペプチドを固相抗原としたELISA法による力価チェックをオプションにてご利用いただくこともできます。詳細につきましては、抗体作製内容・価格一覧表を御参照ください。 |
Q . 納品形態と保存はどうなっていますか? |
A . |
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通常は抗血清の状態で納品いたします。防腐剤を添加いたしますので、4℃保存で数年間は大丈夫です。 |
Q . 力価が上昇しなかった場合の対応はどうなっていますか? |
A . |
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基本的に補償はございません。免疫期間中にウサギが死亡した場合には1羽まで無償で再免疫をさせていただきます。また、弊社で行うELISA測定にて力価は上昇したものの、ウエスタンブロッティングなどでネイティブなタンパク質を認識しない場合にも補償は致しておりませんので、予めご了承ください。 |
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質問に対する答え(ペプチド抗体作製) |
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目的のタンパク質のアミノ酸配列が既にデータベースに登録されている場合は
アクセッションナンバーを、登録されていない場合はアミノ酸配列をメールにてお送りください。ネイティブなタンパク質の表面領域に位置すると推測される配列を候補配列として提示させていただきます。その中から適当と思われる配列をお選びいただき、抗原ペプチドの合成を行います。 |
Q : 抗原ペプチドの長さはどの程度が良いのですか? |
A . |
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10〜15残基をお勧めしております。なお、ペプチド抗体作製キットをご利用の場合、お選びいただけるペプチドの鎖長は最大14残基となっております。実際のペプチド合成にあたっては、MBS法によるキャリアコンジュゲーションに必要なCysを末端に配置いたしますので、最大15残基となります。 |
Q : 抗原ペプチドに付加するCysはN末端とC末端どちらが良いのですか? |
A . |
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構造維持の観点から、選んだ部位がネイティブなタンパク質のN末端ならペプチドのC末端に、ネイティブなタンパク質のC末端ならペプチドのN末端に配置する事をお勧めします。内部配列であればペプチドのN末端に配置する事をお勧めします。ペプチドはC末端より合成しますが、C末端にCysがあると、合成が難しくなる傾向があり、結果的に納期が遅くなる可能性がございます。 |
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KLHとBSAから選べます。抗原性刺激の強いKLHをお勧めいたします。ちなみに、弊社で現在までにお受けしている注文のほとんど全てがKLHです。 |
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MBS 法のみでカップリングを行なっております。
MBS 法はペプチド配列中のCys のチオール基とキャリアプロテインのアミノ基を架橋剤を用いて結合させる方法ですが、配列中に複数のシステインが含まれる場合は、不適当な方法です。また、オリジナルの配列中にシステインが含まれない場合は、合成の段階で末端にCys を付加します。 |
Q : 抗原ペプチドの純度はどの程度がよいのですか? |
A . |
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弊社では、Immunological(>50%)をお勧めしております。免疫された抗原ペプチドは、免疫動物の体内で抗原として認識され、提示を受ける際に断片に分解されます。そのため、完全長を持つペプチド割合が高い純度のグレードを用いても問題は無いのですが、コストと納期の面で、不利になると考えます。
なお、弊社で提供させて頂いておりますペプチド抗体作製キットの純度設定もImmunologicalとなっております。 |
Q : リン酸化部位特異的抗体はどうやって作製するのですか? |
A . |
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目的の部位をリン酸化したペプチドを合成し、キャリアコンジュゲートし、免疫を行います。リン酸化部位は、ペプチド合成の技術的な問題で、一本につき一箇所までです。リン酸化ペプチドと同じアミノ酸配列を持つノーマルペプチドを合成しておきます。免疫の結果得られた抗血清を、弊社ではまず、リン酸化ペプチドカラムを用いて、通常のアフィニティー精製を行います。次に、回収した画分をノーマルペプチドカラムに通し、リン酸化部位以外に結合する非リン酸化部位特異的抗体を吸収し、スルーした画分に含まれるリン酸化部位特異的抗体を回収します。なお、回収した画分の吸収が不完全な場合は、吸収操作を数回繰り返します。 |
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質問に対する答え(タンパク質抗原による抗原作製) |
Q : 抗原用タンパク質の発現・精製を依頼したいのですが受託していますか? |
A . |
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弊社では、受託タンパク質発現サービスを行っております。抗原タンパク質の調製に是非、御利用下さい。 |
Q : 免疫開始前にウサギの血清をチェックする事は可能ですか? |
A . |
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任意のウサギ5羽程度の免疫前血清をお送りして、お持ちの抗原との反応性試験を行って頂き、その中から実際に免疫に使うウサギを選んで頂くことも可能です。ただし、別途料金が必要となります。 |
Q : 抗原タンパク質の分子量はどの程度必要ですか? |
A . |
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分子量15,000以上であれば、分子量的には十分かと思われます。分子量が10,000に満たない場合、力価上昇の再現性が低いため、お引き受けは致しますが、力価が上がらなかった場合の補償の対象外とさせていただきます。 |
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